受験からの解放―#2ボーディングスクールの受験システム

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アメリカの高校(日本の中学3年から高校3年までの4学年)としてのボーディングスクールの教育の根本が考えることを前回述べましたが、それを象徴しているのが、少人数制によるクラス編成と選択科目の多さにあると言えます。入学難易度が極めて高いテンスクールズと呼ばれているボーディングスクール群の科目数は4学年で400ほどになると思います。一クラスの生徒数は10名~15名です。テンスクールズでなくても、日本の高校と比較して選択科目が多いことと一クラスの人数が少ないという傾向は変わりません。

 

余談になりますが、ボーディングスクール進学を目指しているお母さんからアメリカのボーディングスクールに通っている生徒は、どのようにして寄宿舎から予備校や塾に通うのですかという質問を受けたことがあります。ボーディングスクールが学校文化として根付いているアメリカやイギリスでは、カレッジプレップがボーディングスクールの別称であり、大学に進学するための総合的な教育がそこでは行われていますが、予備校や塾という補習機関はありません。

 

では、大学受験のための膨大な基礎学力をどのようにしてそこで学生徒たちは身に着けるのでしょうか。

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